タップの種類について
タップの種類について
2021.05.26
タップは金属加工用の工具(刃物/はもの)の一種で、
の内側のねじ(めねじ)を加工するために用いるものです。
めねじを作る方法は、ほかにも旋削(旋盤、ネジ切盤)・フライス・放電加工などがありますが、
こうした加工方法に比べて、タップは安価で簡単に加工が行えるという点でメリットがあります。
タップはその溝形状によって、ハンドタップ、スパイラルタップ、ポイントタップ、
盛り上げタップに分類され、用途にあったものを選択する必要があります。
ハンドタップ
ハンドタップの特徴は、ストレート溝であり、(先)タップ、(中)タップ、(上)タップに種類が分かれ、
それぞれ食付き部の山数が異なります。
通常、(先)タップ→(中)タップ→(上)タップの順で使いますが、いずれか1種類でも仕様は可能です。
「止まり穴」や「通り穴」、いずれにも兼用可能です。
スパイラルタップ
スパイラルタップの特徴は、ねじれ溝であり、切りくずをタップの進行方向とは逆に排出します。
主に、「止まり穴」ねじ加工に使用されます。
ポイントタップ
ポイントタップの特徴は、ポイント溝であり、切りくずをタップの進行方向に排出します。
主に、「通り穴」のねじ加工に使用されます。
盛り上げタップ
盛り上げタップはロールタップとも呼び、塑性でねじ山を盛り上げて加工します。
柔らかい被削材の止まり穴加工に使用されます。